積水ハウスのイズロイエは寒い?暑い?10年間実際に住んで感じる事

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
積水ハウス

積水ハウスの軽量鉄骨住宅を選ぶ方はほとんどの方がイズ・ロイエを選択します。我が家もそうです。 ただし、鉄骨住宅ゆえの「夏は猛烈に暑く、冬は冷え冷えしそう」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

「鉄骨は冷える」 「夏はサウナ状態になる」

そんなネットの噂を耳にすると、一生に一度の大きな買い物だけに不安になりますよね。 私は実際にイズ・ロイエを建て、家族と10年間この家で過ごしてきました。

今回は、カタログスペックではない「住んでみて初めてわかった暑さ・寒さの真実」を、忖度なしの書き下ろしでたっぷりとお伝えしようと思います。

1. イズ・ロイエは夏暑く冬寒いか?10年目の結論

まず、これから家づくりを考えている方が一番知りたい「結論」から先にお話ししますね。

結論から言うと、「昔の木造住宅に比べれば天国のように快適!でも、超高性能な断熱住宅と比べると冬はやっぱり少し寒く、真夏の2階は特に暑い」というのが、10年住んでたどり着いた答えです。

よく「鉄骨は寒い」と言われますが、最近の積水ハウスはぐるりん断熱などの対策や窓の性能もしっかりしているので、凍えるようなことはありません。

ただ、一条工務店のような魔法瓶並の気密性、断熱性には遠く及びません。


2. 築50年の「旧わが家」と積水ハウスを徹底比較

今の住み心地を語るには、以前住んでいた「昭和40年頃に建てられた築50年だった木造住宅」と比較してみようと思います。 当時の家に比べればですが、イズ・ロイエは別世界です。

以前の家は、今思えば過酷すぎる環境でした。

  • 足元から奪われる体温: 床下に断熱材が全く入っていなかったようで、冬場の廊下やキッチンは、もはや「板張りの氷の上」を歩いている感覚。足の感覚がなくなるほど冷たかったです。

  • 家の中に吹く風: 長年の歪みでサッシには隙間ができ、隙間風がピューピューと入ってきました。

  • 結露との戦い: ストーブをつければ窓はびしょ濡れ。その水分でカーテンにはカビが生え、床の木材まで腐りかけていたほどです。

真冬には朝起きて、自分の吐く息が白いのを見て「あぁ、今日も寒いな」とストーブに飛びつく毎日。 そんな生活を送っていた私にとって、積水ハウスの「どこにいても一定以上の温度がある安心感」は、何物にも代えがたい感動でした。


3. 断熱性能のリアル:アルミ樹脂複合サッシの限界と実力

わが家が新築した10年前、積水ハウスの標準的な仕様は「Low-E複層ガラス」に「アルミ樹脂複合サッシ」でした。

最近では「超高断熱アルミ樹脂複合サッシ(SAJサッシ)」や「トリプルガラス」が当たり前になりつつあるのだとは思いますが、積水ハウスでは当時はまだそれが選択肢にも入らない時代。 中間にアルゴンガスが入った複層ガラスでも、当時は「結構いいスペックだな」と思っていたものです。

実際に住んでみると、このサッシでも十分に日差しを防いでくれます。 特に南側の大きな窓を「遮熱断熱タイプ」にしたのは正解でした。 梅雨入り前の5月頃、外は日差しが強くて半袖でいたいような日でも、家の中はひんやりと涼しく、まるで避暑地にいるような心地よさがあります。

ただ、最新の「真空複層ガラス」などと比べれば、やはり窓際での冷気の伝わり方は、技術の進歩を感じざるを得ない部分でもありますね。


4. 「二階の熱気が逃げない」夏の夜の不思議な現象

夏場の住み心地で、想定外だったのが「二階の夜の暑さ」です。 昼間はエアコンさえつけていれば快適なのですが、夜、外が涼しくなっても二階の寝室だけは熱気がこもったまま。

なぜこんなに熱いのか、自分なりに考えてみました。 おそらく、日中に強力な太陽光で熱せられた屋根や鉄骨のフレームが、夜になって放射冷却のように少しずつ熱を室内に逃がしているのではないか。

以前の家は断熱材がない分、冷めるのも早かったのですが、今の家は中途半端に断熱されているからこそ、一度入った熱が逃げにくいのかもしれません。

以前は「寝る時にエアコンをつけるのは体に悪い」と思い、3時間のタイマーで切っていました。 でも、切れた途端にじわっと汗をかいて目が覚めてしまう。 最近の研究では「一晩中つけっぱなしの方が健康にいい」と言われていますし、わが家も現在は27度設定で朝までフル稼働。 これで夏でも安眠できるようになりました。


5. 冬の暖かさは「太陽の機嫌」で決まる?

冬の寒さについては、非常に面白い特徴があります。 それは、「その日の天気で、体感温度が全く違う」ということです。

積水ハウスの売りである「大開口の窓」。 晴れた日には、ここから太陽の光がたっぷりと差し込み、リビングは天然の床暖房状態になります。 日中は暖房がいらないどころか、ちょっと動くと汗ばむほど。

しかし、太陽が沈む夕方になると一変します。 大きな窓が、今度は家の中の熱を奪っていく「冷たい壁」に変わるのです。 12月頃なら、日中の余熱で夜まで16度〜18度くらいを保てますが、これが「一日中曇りや雨の日」となると、朝からしんしんと冷え込み、エアコンなしではとても過ごせません。

鉄骨住宅で冬を快適に過ごすコツは、いかに「お日様の力を味方につけるか」にあると実感しています。


6. わが家流、夏を乗り切る「窓全開」スタイルの裏側

最近の高気密・高断熱住宅では「窓を開けない生活」が推奨されることも多いですよね。 でも、わが家は逆です。

6月を過ぎて「家の中が少しムシっとしてきたな」と感じたら、在宅時は窓をほぼ全開にします。 24時間換気も、エアキスの吸気ファンもあえてオフ。 自然の風がリビングを通り抜けていく感覚が、私たち家族には一番心地よく感じられるからです。

もちろん、真夏の酷暑日はエアコンを使いますが、それ以外の季節は外の空気を積極的に取り入れた方が、心地よく過ごせる気がしています。


7. ZEH(ゼッチ)仕様にして感じたメリットと想定外の制約

わが家は、当時としてはそこまで一般的ではなかった年間の一次エネルギー消費量をゼロにする「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」仕様です。 断熱材のグレードアップなど、補助金をもらうために追加の費用もかかりました。

しかし、ZEHにするためには「外皮性能(断熱性能)」を一定以上にする必要があり、これが設計の自由度を少しだけ奪いました。

  • 「もっとここに大きな窓が欲しい」と思っても、断熱計算のためにサイズを小さくせざるを得ない。

  • 北側の安定した光を取り入れたくても、窓の数を減らさなければならない。

積水ハウスを選んだ一番の理由は「明るく開放的なデザイン」だったのですが、断熱性能という「数字」を追い求めるあまり、少しだけ閉塞感が出てしまった部分は、今でも「もっといいバランスがあったかも」と感じることがあります。


8. 断熱性を「最優先」にするなら積水ハウスはおすすめしない理由

正直に言います。 「家づくりの最優先事項が、冬の暖かさや断熱性能である」という方には、積水ハウスの軽量鉄骨はあまりおすすめできません。

イズ・ロイエの本質は、地震に強い鉄骨構造でありながら、自由度の高い空間を作れることにあります。 もし「魔法瓶」のような性能を求めるなら、木造で気密性を追求しているメーカーの方が、コストパフォーマンスも満足度も高いはずです。

  • 一条工務店: 全館床暖房と圧倒的な断熱性能。業界最高水準の省エネ性を誇る。

  • セキスイハイム(グランツーユー): 木造枠組壁工法の高い気密性。精密な施工で、空気の質までコントロールする快適さ。

  • スウェーデンハウス: 木質サッシと分厚い断熱材。北欧基準の三層ガラス窓を採用し、高い遮音性と木のぬくもりを両立。

  • 三井ホーム: 高強度なプレミアム・モノコック構法と、屋根の熱を遮るダブルシールドパネル。真夏の最上階でも涼しい。

これらと比較すると、積水ハウスは「ちょうどいい(少し物足りない)快適さ」と「デザイン性」のバランス型と言えます。


まとめ

イズ・ロイエに10年住んでみて、この家が大好きです。 確かに夏は二階が暑いし、冬の雨の日は冷え込みます。 でも、ダインコンクリートに囲まれた重厚な佇まいや、明るいリビングで過ごす時間は、多少の暑さ・寒さを補って余りある満足感を与えてくれます。

家づくりは、何を捨てて何を取るかの選択なのかもしれません。 完璧な断熱よりも心地よい開放感を求めるなら、積水ハウスはきっと最高の相棒になってくれるはずですよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました