制震装置シーカスについて。96%の施主がつけていることが判明

積水ハウス

積水ハウスの鉄骨住宅に使われているシーカスという制震装置があります。これを採用するかどうか迷われている方も多いかと思うんですね。

我が家は積水ハウスの鉄骨住宅イズロイエで建築しました。

地震に強い家にしたかったのでシーカスも実際に搭載しています。

積水ハウスの制震装置シーカスとは?

シーカス(SHEQAS)はSekisui House Earth-Quake Absorbed Systemの略なんだそうです。

これによって地震時における住宅の変形量を2分の1以下に抑えてくれると同時に内外装の損傷を軽減してくれる効果が期待できます。震度7クラスの大地震や繰り返しの地震にも効果が期待できます。

2013年10月からは積水ハウスでは耐力壁とシーカスフレームが一体となったハイブリッドシーカスが新たに開発され当初は鉄骨住宅に導入が開始されました。

耐力壁とシーカスフレームを並べて配置した場合と同じ性能を維持する他、大開口などより開放的で自由な間取りを設計することができるようになりました。

シーカス自体は2011年に発生した東日本大震災前から導入されていたのですが、当時は採用する方は4割程度しかいなかったようです。

東日本大震災や熊本地震を経て積水ハウスのシーカス搭載率は一気に高まる

2011年の東日本大震災を境にシーカス搭載率が劇的に増え、2013年には一気に倍以上の86%の方が搭載したとのことなんですね。あの地震はそれほどまでに衝撃を受けました。

その後、2016年に熊本地震で古い木造家屋を中心に相当数の家屋が倒壊するなど大きな災害が発生したこともあってか2021年においては後述する通りシーカス搭載率96%にまで高まっています。

実際には昭和51年の新耐震基準以降に建てられた家でもかなり倒壊していたようです。

熊本地震では2回震度7の地震が発生しましたが特に2回目で倒壊したという住宅が多かったようです。

耐震等級3を取得していた家の倒壊は0だったとのことですが、サンプル数が少なかったというのもある可能性もあります。

想定外というのは常に起こる可能性があります。

シーカスはオプションではなく標準搭載。価格について

積水ハウスの鉄骨住宅で見積もりを依頼すると、最初からシーカスが入っています。これに関しては後で外すという選択もできるようです。その場合、プランにもよりますが30万円~60万円程度安くなるようです。

シーカスっていくらするんですか?と営業担当者に聞いたのですが約60万円程度とのことです。

我が家は標準的な大きさの家ですが、これが大きくなればなるほどシーカス自体の価格は高くなりますが安心を買えると思えば他の装備、オプションを削ってでも投資する価値は十分にあると感じます。

耐用年数100年相当の耐久性

耐久性に優れた特殊高減衰ゴムを使用しているため温度変化に左右されず、長期間に渡って安定した品質を確保することができます。

積水ハウスでも100年相当の耐久性をきちんと試験し確認しているとのことなので新築時に設置さえしてしまえば、ほとんどの場合、一生涯の安心を手に入れるのではないかと思います。

シーカス採用率(搭載率)は96%

繰り返しとなりますが2019年度には、なんと96%もの方がシーカスを採用しているとのことです。ちなみにエアキスは89%の方が採用。これはかなりな数字ですね。

個人的には制震装置が標準搭載されているというのも積水ハウスの鉄骨住宅で建てる大きなメリットの一つでもあると感じています。

4%の方は標準装備であるシーカスを外しているとのことですが、なしでも耐震等級3を確保しているため必要性を感じないと言う方もいらっしゃるようです。

今の時代はどこのメーカーも耐震性はある程度は確保していて、なんらかの重大な欠陥、施工不良等がない限り震度7でも倒壊することはほぼありません。

しかし熊本地震のように震度7が連続するような地震が自分の地域で起こることを考えたら制震装置を付けておけばより安心できる家となるのではないでしょうか?

これから必ず起こるとされている南海トラフや首都直下地震などへの対策としても良いかもしれません。

積水ハウスでシーカスを搭載するメリット

・地震に一層強い家になるため安心感を手に入れることができる

・大地震時のクロスや壁などの損傷をシーカスなしの場合と比較して軽減できる可能性がある

・100年の耐久性があるため半永久定期にメンテナンス不要

・何度も繰り返す地震にも強い

・免震と比較して100万円以上安い

・免震と比較して土地の成約を受けづらい

シーカスのデメリット

・費用が耐震工法と比較して数十万円分余計にかかる

・効果が本当にあるのかの体感ができない

・免震工法と比較すると効果は著しく劣る

我が家の新築工事の時のシーカスの状況

我が家は積水ハウスの鉄骨住宅イズシリーズで建築しました。実際に搭載していますので写真を掲載しておきます。

積水ハウス制震措置シーカス

我が家が建設中に撮ったシーカスになります。現在は壁の中に隠れているのでもう見ることはできません。1階部分にのみ数箇所配置されました。地震の時にのみ仕事をしてくれます。ちなみに後から写真を見て気づいたのですが上記写真はブレースと一体となったハイブリッドシーカスではないようです。

ハイブリッドシーカス

こちらは、おそらくブレースとシーカスが一体化したハイブリッドシーカスのようです。

我が家のある地域で積水ハウスで建設後に来た最も大きな地震は震度は4だったと思います。

その時は2階の寝室で寝ていましたが揺れが軽減されているのかは正直体感できません。

積水ハウスの鉄骨住宅は、木造住宅とは揺れの感覚は全然違って揺れている時の音は鉄骨が動く音がガチャガチャ大きいのだけど住宅自体が非常に強固に感じられ剛性感を感じるような気はします。これはシーカスありなしには関係ないかもしれません。

以前住んでいた築50年ほどだった家は昭和56年の新耐震基準以前の家の時は5強程度の揺れでも倒れるかもと感じて外に慌てて飛び出したこともあります。

地震大国の日本ですが、今後大きな地震が来ないことを願うばかりです。

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