積水ハウスで家を建てていると、営業担当者などから「住まいの参観日」の会場として自宅を貸してほしいとお願いされることがあります。
一生に一度のマイホーム。 まだ住む前の綺麗な状態を、見ず知らずの人に開放するのは勇気がいりますよね。 実際に打診を受けた我が家の体験談をもとに、本音のリスクや判断基準をまとめました。
そもそも「住まいの参観日」とは?
積水ハウスの住まいの参観日は、毎年3月と9月の年2回開催される全国的なイベントです。
開催されるタイミングは、以下の3つのパターンがあります。
-
建築中の様子が見られる「構造見学会」
-
完成直後の「完成見学会」
-
実際にオーナーが暮らしている「入居中見学会」
積水ハウスを検討している方にとっては、家づくりのヒントが詰まった非常に参考になるイベントです。
展示場より100倍参考になる理由
正直なところ、住宅展示場のモデルハウスはあまり参考になりません。 建物だけで数億円のような豪邸が多く、家具や内装も高級品ばかりだからです。
積水ハウスも結構、高額な家具を入れているケースが多いと思いますし、別のハウスメーカーではありますがヘーベルハウスの展示場を見に行った時、家具が高級そうだったのでそこの店長さんにお値段を聞いたところ凄い金額で衝撃を受けたことがあります。
大手ハウスメーカーほど、展示場では見栄えやイメージを重視する傾向があります。 外壁や床材の質感を確認するには良いですが、多くの方にとって「現実の暮らし」とはかけ離れた仕様といえます。
一方で「住まいの参観日」は、実際のオーナーが予算内で建てたリアルな家を見学できます。 展示場よりもはるかに実態に即しているため、見学者にとってはこれ以上ない判断材料になります。
我が家が「公式イベント」の要請を拒否した理由
実は我が家も、建築中の打ち合わせで営業さんからお願いをされました。 公式ホームページや地域に配布するチラシの案まで見せられ、熱心に誘われましたが、最終的にはお断りしました。
我が家の場合、数十台は停められる駐車場が近くにあるので条件がよかったようです。
延床面積をどこまで出すのか、住所を町名まで掲載するのか。 そういった情報公開の範囲についても、施主の了解を細かく取るようにはなっています。
しかし、不特定多数の方に自宅の詳細を知られてしまう不安が勝りました。 営業さんにお願いされると断りづらいと感じる方も多いはずですが、我が家は自分たちの安心を優先しました。
営業さんの「大切なお客さん」だけ個別に対応
公式の大きなイベントはお断りしましたが、少しだけ協力したこともあります。 営業さんが担当している「個別のお客様(見込み客)」で、どうしても見学したいという方にはOKを出しました。
引き渡し間際のタイミングで、数組ほどご案内したようです。 これなら不特定多数ではありませんし、営業さんの顔を立てることもできます。 「公式イベントは抵抗があるけれど、少しなら協力してもいい」という方は、こうした個別対応を提案してみるのもひとつの手です。
会場に選ばれる条件と「謝礼」のリアル
営業さんの話では、会場に選ばれるにはいくつかクリアすべき条件があるそうです。
-
工期(日程)がイベント時期と重なっている
-
引き渡しのタイミングが合う
-
駐車場の確保ができる立地である
「このエリアで開催したいけれど、他で断られたから」という事情で声がかかることもあるようです。
また、気になるのが「謝礼」の有無ですよね。 これはケースバイケースのようです。 我が家の場合は、最初から「謝礼は出せませんが、善意でお願いします」というようなお話でした。
ネット上のオーナー体験談を見ると、数万円分の商品券などが出る場合も多いようです。 相場は1日1万円程度とも言われていますが、地域や条件によって誤差があるのが実態でしょう。
住まいの参観日に潜む「4つのリスクとトラブル」
善意で協力した結果、大切な新居で嫌な思いをすることだけは避けたいですよね。 起こりうるトラブルの可能性を整理しました。
1. 床や壁にキズがつくリスク
これが最も深刻かもしれません。 最近のフローリングは無垢材などの柔らかい素材が人気ですが、カバーなしのスマホを落としただけで深い凹みができてしまいます。
汚れであればクリーニングで綺麗になりますが、傷は「補修」での対応になります。 補修跡は光の加減で目立つこともあり、入居前の新居に傷がつくのは、決して気持ちの良いものではありません。 特にコーティング直後の床は、スリッパで引きずっただけで表面が曇ることもあるので要注意です。
2. 冷やかしや興味本位の来場者
完成見学会には、真剣に検討している方だけでなく、お隣さんや近所の「興味本位」の方も来場します。 中にはクオカードなどの特典目当ての方もいるのが現実です。 「近所のおばちゃん軍団が押し寄せてきた」という話も耳にします。 プライベートな空間を覗き見されるような感覚になり、不快に感じる方もいるでしょう。
3. 防犯上のプライバシーリスク
一番怖いのがこれです。 間取りを把握されるということは、お風呂やトイレの位置、寝室や子供部屋の場所が筒抜けになるということです。 窓の鍵の性能までチェックされているかもしれません。
昨今は強盗などの凶悪事件も増えています。 「住まいの参観日が原因で被害にあった」という話は聞きませんが、リスクをゼロにしたいと考える人が増えるのは当然のことです。 基本的に写真撮影は禁止ですが、マナーの悪い人がこっそりスマホで撮ってしまう可能性も否定できません。
4. 心ない「嫌味」を言われる
「センスが良くないね」「私ならこの色にしない」 そんな来場者の何気ない一言にショックを受けたという話も、ネットでは散見されます。 こだわりを持って建てた家をけなされたら、誰だって悲しいですよね。
嫌な場合は、迷わず断ってOK
もし少しでも不安や拒絶感があるなら、きっぱりとお断りしましょう。 断る理由は、以下のようなシンプルなもので構いません。
-
防犯面で心配がある
-
家族に相談したら反対された
-
傷がつくのが怖いので避けたい
-
なんとなく抵抗がある
営業さんとの関係を気にする必要はありません。 嫌な気持ちを抱えたまま貸し出すべきではないからです。
まとめ:納得できる形を選びましょう
自宅を会場として提供することには、メリットもデメリットもあります。 お世話になった営業さんに貢献したいという気持ちも素敵ですが、それ以上に自分たちの安心と納得感が大切です。
この記事で挙げたリスクを家族で共有し、状況に合わせて判断してください。 最終的に納得した上で、最高な状態で新生活をスタートさせてくださいね。

