積水ハウスと積水ハウスノイエの違いや坪単価など

積水ハウスの坪単価が50万~80万くらいと書かれているサイトを目にすることがあります。

これ結構疑問に思っていました。もう10年くらい前の情報なのではないでしょうか。

おそらく記事作成者の方が古い情報が書かれたネット上の情報を参考に新たに記事を執筆しているのではないかと感じます。

80万円は、ありえるかなと思いますが、50万円代や60万円代では無理なんじゃないかと感じていました。

以前、営業担当の方に積水ハウスのお客さんで坪単価50万円代で建てた方っているんですか?と聞いたところ、今では坪単価50万円代は考えられないということでした。

そうは言っていましたが、装備関係を極限まで削減したりすればいける可能性は0ではなさそうですが、そのままでは暮らせない家となりそうです。

坪単価50万円代は積水ハウスではなく積水ハウスノイエ

営業担当者さんが言うには坪単価50万円代は積水ハウスの施工担当をしている積和建設ブランドのほうでやっていた商品ではないか?とのこと。

わが家が積水ハウスで新築した当時は積和の木の家という名称で独自ブランドも販売していました。

積水ハウス住宅の施工部門を担当する積和建設が直々に販売している商品でしたので、施工品質が高くサポートも万全だったようです。

ただし当時は宣伝もほとんどやらず知名度的にはいまいちだった印象があります。

積水ハウスでの建設を希望する方で予算が少し足りない場合などは営業マンが個別に教えてくれたりしていることもあったようです。

その後登場したPARTAGE(パルタージュ)という全国統一商品で2018年の時点で坪単価は55万円~(税抜き)と公式サイトに記載があります。

今では積和建設の公式HPも積水ハウスと同様のプラットフォームを使って見栄えがよくおしゃれになった気がしますね。

現在では積水ハウスノイエ株式会社という会社が立ち上がり、積和の木の家からPARTAGE(パルタージュ)を引き継いでいます。

積水ハウスノイエ PARTAGE(パルタージュ)の主な特徴

積水ハウスノイエ PARTAGE(パルタージュ)の主な特徴をあげます。長期優良住宅やZEHにも対応可能というだけあって基本性能はしっかりしているようですね。

「耐震等級3」に標準仕様で対応

在来工法と呼ばれる木造軸組工法のノイエですが耐震等級3を標準仕様で確保しているのは心強いですね。耐震等級1と3では安心感がまるで違います。

熊本地震において被害が大きかった益城町では2000年以降の最も新しい耐震基準の住宅でも倒壊7、全壊12を記録しています。

耐震等級3を取得している住宅では倒壊、全壊ともに0で大規模半壊も0。半壊、一部損傷が2棟という結果となっています。

分母が少ないデータだという点には注意が必要ですが耐震等級3で安全性は格段に高めることが可能です。

断熱等性能等級4に対応可能

ua値0.87以下なので寒いということはないと思いますが、あくまで必要最低限の断熱性能を持っているというレベルかと思います。

高気密高断熱を謳うメーカーと比較しない方が良いです。

積水ハウスと同様に断熱性を売りにするメーカーではないのは間違いありません。

ただZEH仕様にもできるのでお金をかければ断熱グレードを高めることができます。

ちなみに断熱等性能等級4の上にはZEH(ゼッチ)基準、HEAT20 (G1・G2・G3)があります。

高断熱樹脂サッシ使用

積水ハウスノイエでは樹脂サッシを標準仕様としているそうです。今では当たり前となってきたでしょうか?5年以上前に新築した我が家はアルミ樹脂複合サッシ(外側がアルミ、内側が樹脂)ですからノイエの樹脂サッシ標準採用は羨ましい限りですね。窓からの熱の出入りは非常に大きいので効果は抜群だと思います。

シーリングレス外壁

シーリングの劣化や汚れってメンテナンスしないと大変なので、これも非常に良いと思います。わが家は外壁がダインコンクリートですがシーリングの汚れが結構気になってきました。積水ハウスノイエの外壁は雨で汚れを洗い流すセルフクリーニング機能もついている外壁を採用しているので汚れも気になりづらいと思います。

木製ドアが選択可能

実際、木製ドアを見たことがないのでどんな感じかわからないのですが、桧無垢材を表裏面と枠の部分に使っているとのことで断熱性と耐久性と質感の高さを兼ね備えている木製ドアが標準仕様となっているようです。積水ハウスの玄関ドアではアルミ製しか見たことないので設定がないような気がします。

省令準耐火構造

一言で言えば火災に強い家です。火災保険も軽減できるとのこと。

積水ハウスのカスタマーズセンターがアフターメンテンナンス

以前、積和の木の家の時は積和建設でアクターサポートを行っていましたが、現在は積水ハウスのカスタマーズセンターが対応しています。注意点とすると拠点の整理や出張料等の発生など積水ハウスカスタマーズセンターはサポートの質が以前より若干改悪している印象がありますが感じの良い方が多いです。丁寧に対応してくれると思います。基本的に担当者は同じ人がずっと担当してくれます。

積水ハウスノイエの坪単価と見積もり価格

積水ハウスノイエはセカンドブランドの位置づけで積水ハウスで建てるより坪単価は大幅に安くなる傾向にあるようです。

ちなみに積水ハウスノイエを知人が検討していたそうで見積もり額を聞いたところ40坪弱ですべて込み込みで総額3500万円(税込み)程度だったようです。

建物本体だけだと2800万円(税込み)程度なんだとか。おそらくこれは見積もりの中でも高いほうだと思います。

坪単価70万円、総額含んでしまうと坪単価80万円以上なので結構な金額いきますね。

詳細な仕様は聞いてませんがオプション満載のかなり贅沢仕様だそうです。

逆に言えば30坪程度ならば総額2000万円代で手に入るということです。

外壁にベルバーンが使えないとか、シャーウッド工法じゃないとかそういったところを気にせずコスパに優れた質が高い家をお考えの方にぴったりかもしれません。

積水ハウスノイエは公式には坪単価55万円~となっています。しかし実際50万円代で建てるのは昨今の資材価格の上昇などもあって不可能に近いんじゃないかと思いますね。

現実的には土地代は除き総額70万円から80万円程度を見ておけば良いと思います。

この価格帯となるとおそらく一条工務店やその他の大手ハウスメーカーや中堅ハウスメーカー等ライバル会社がひしめき合っていますから積水ハウスノイエとしたらなかなか厳しい勝負になりそうだなと考えていたら、そもそも勝負をするというふう感じでもないようです。

年間の目標は300棟だということで、なんか控えめな感じですね。

現在のところ目標は大幅に上回っているようです。

積水ハウスノイエの年間販売棟数

2016年 504

2017年 507

2018年 454

2019年 528

2020年 474

順調なのではないかと思います。コロナ禍が始まった2020年もそれほど販売数を落としていないのはすごいですね。

積水ハウスと積水ハウスノイエの違い

実際に積水ハウスとそのサブブランド的な位置づけである積水ハウスノイエどんな違いがあるのか見ていきましょう。

外壁

外壁にシャーウッドで使われるベルバーンや鉄骨のダインコンクリート等の積水ハウスオリジナル外壁は使用できません。ノイエではシーリングレスサイディングがメインとなり、そこにアクセント外壁も組み合わせ可能です。アクセント外壁にはガリバリウムやタイル、木調サイディング、吹付塗壁、木製外壁があります。

この組み合わせ次第ではオシャレな感じにいくらでもできそうです。

屋根

積水ハウスは日本瓦の設定もありますが、積水ハウスノイエはカラーベスト、ガルバリウムから選択する事になります。カラーベストは一時大流行していたみたいですが、20年くらいでかなり劣化してくる印象です。

ノイエでは選択できないオプション

その他に、積水ハウスにあって積水ハウスノイエでは選択できないものがあります。

エアキス

元々、鉄骨住宅から採用が始まった空気環境配慮仕様のエアキスですが2018年からシャーウッドでも導入されました。現在のところ積水ハウスノイエには設定がないようです。

シーカス

積水ハウスの鉄骨住宅で選択できる制震ダンパーのシーカスですが積水ハウスノイエには設定がありません。

ノイエ実例

ツイッターでノイエの検索してみたら実例が出てきました。

https://twitter.com/fujimonchannel/status/1507488444209332224?s=20&t=Wc9wPYCr3seUfQsDPScpIg

積水ハウスで建てたわが家より質感高い気もします。非常にかっこよいです。

着工件数も少ないため積水ハウスノイエで建てた方のブログ自体がまだまだ少なく情報が入りづらい状況にある印象ですが、これから積水ハウスノイエで建てる方が増えればいいですね。

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