先日、0368682055(03-6868-2055)から携帯電話に電話がかかってきたので、この番号について調べてみました。
先日も記事にしましたが、実在しない「電気料金調査センター」などを名乗る自動音声電話が全国各地で報告されています。なかでも青森県をはじめとする東北地方に居住歴のある方への0368682055(03-6868-2055)からの着信が集中しており、公的な機関などからの個人情報の流出を疑う声も上がっています。この記事では、電話の内容・危険性・考えられる情報漏洩の経路・具体的な対処法までまとめています。
この番号からの着信は応答・折り返し不要です。
もし出てしまった場合も、アンケートには一切お答えにならないでください。
どのような電話なのでしょうか
この番号からかかってくるのは、「電気料金調査センター」「電力自由化センター」「ホームライフサポート」などを名乗る自動音声の電話です。「光熱費の削減についてご案内します」「現在ご利用の電力会社の使用量調査にご協力ください」といった内容で始まり、話を進めると個人情報を聞き出そうとしてきます。
電話番号のクチコミサイトには「電力会社の調査を名乗る詐欺」「自動音声で個人情報を抜こうとした」「最後まで応じたら後日、別の番号から蓄電池など営業等の電話がきた」などの報告が多数寄せられており、悪質性が高いと判断できます。
特に注意すべき点は、「電気料金調査センター」「電力自由化センター」「ホームライフサポート」といった組織名で公式ホームページや所在地・代表者名が一切確認できないことです。実在しない架空の団体名を使っている可能性が高く、この一点だけでも詐欺的な電話であると疑う根拠になります。
東北地方在住経験者への着信が集中しています
この電話の大きな特徴として、東北地方、とくに青森県に居住歴のある方への着信が集中していることが、複数のクチコミで報告されています。「八戸です、たった今かかってきました」「青森五所川原、5月20日昼間に着信がありました」「関東在住ですが青森に滞在歴あり、所属先からかと思って焦って出たら切れました」といった声が相次いでいます。
ある投稿者は「今日は青森中心に電話をかける日なんですかね。どこから番号を入手したの?」と疑問を呈しており、発信元の業者が地域を絞った電話番号リストを入手している可能性が強く示唆されています。
クチコミには「青森の大学か銀行か、どこから番号が漏れたんですかね」という投稿も見られます。公的機関・金融機関・教育機関などからの個人情報漏洩を疑う声が出ているのが現状です。
個人情報はどこから漏れているのでしょうか
なぜ東北在住経験者の電話番号がこうした業者の手に渡るのか、断定はできませんが、以下のような経路が現実的に考えられます。
- 自治体・公的機関からの漏洩:転入・転出届などの住民票情報や国民健康保険の加入記録など、市区町村が保有する個人情報が内部犯行や不正アクセスにより流出するケースがあります。過去にも自治体職員による名簿売買が問題になった事例があります。
- 電力・ガス会社などからの漏洩:電力自由化以降、新電力への乗り換え勧誘が急増しており、電力会社の顧客データが第三者に渡るリスクが指摘されています。調査を名乗る手口との親和性も高いです。
- 大学・教育機関からの漏洩:学生名簿や卒業生リストは、歴史的に名簿業者が標的にしてきたデータです。東北地方の大学や専門学校の卒業生リストが流通していても不思議ではありません。
- 民間の名簿業者経由:ウェブのアンケート回答・懸賞応募・ポイントカード登録などを通じて収集された個人情報が名簿業者を経由して迷惑電話業者の手に渡るケースも多くあります。地域属性でセグメントしたリストが販売されていることも知られています。
- 過去の情報漏洩事案の二次流通:数年前に発生した大規模な個人情報漏洩のデータがダークウェブ等で流通し続け、業者が購入して使用するケースも報告されています。
どの経路であれ、自分が意図しないかたちで電話番号が流通してしまっている可能性は十分にあります。特定の地域に集中して着信が来る場合、その地域に関連する何らかのデータベースから番号リストが作られているか可能性は高いと言えそうですね。
東北電力など公式機関も警告を発しています
東北電力は公式サイトで「東北電力や関係会社を装い、アンケート調査と称してご家族の構成やその他個人に関する情報を収集する事例がある」と明確に警告しています。また「東北電力の社員および関係会社社員は、点検・調査に伴う費用をお客さまからいただくことはない」とも明言しています。
複数の自治体も同様の注意喚起を行っており、電力関係を名乗る不審な電話は以前から社会問題となっています。「電気料金調査センター」のような実在しない団体名を使う手口は、こうした警戒心の高まりをすり抜けるために用いられているとも考えられます。
かかってきた場合の対処法
- 応答しない。着信拒否設定をする:スマートフォンの着信拒否機能や、迷惑電話対策アプリ(Whoscall、電話帳ナビなど)を活用してください。固定電話をお使いの場合も、ナンバーディスプレイと着信拒否機能の組み合わせが有効です。
- 出てしまった場合は即座に切る:自動音声が流れたら、いかなる番号も押さずにすぐ切ってください。「1を押してください」などの指示に従うと、電話がつながっていることを業者側に知らせてしまいます。
- 個人情報は絶対に伝えない:電力会社名・使用量・氏名・住所・生年月日など、いかなる情報も回答しないでください。回答した情報はさらなる詐欺電話や訪問勧誘に悪用される恐れがあります。
- 消費者センターや警察に相談する:しつこい場合や被害が生じた場合は、国民生活センター(188)や最寄りの警察署に相談してください。情報を提供するだけでも、行政側の対策につながる可能性があります。
- 家族・知人にも共有する:自動音声の電話には応答しないよう、事前に伝えておくことをおすすめします。
「03-6868-2055」からの電話は、架空の団体名を使い、電気料金調査を装って個人情報を収集しようとする悪質な迷惑電話です。東北地方在住経験者への着信が集中しているという事実は、何らかの個人情報流出が背景にある可能性を示唆しています。公的機関や電力会社など、信頼できる機関を名乗る電話であっても、自動音声で個人情報を求めることはありません。不審に思ったら、まず切る。これが最大の防御です。またご家族、ご親族に高齢の方がいる場合には、知らない電話には出ないことを伝えて上げてくださいね。


コメント