0120-912-514(0120912514)という番号から着信があって調べているという方へ。
この番号の特徴として際立っているのが、ワンギリ(ワンコール切り)と勧誘行為の二種類の被害報告が混在している点です。出てみたら勧誘電話だったという人と、気づいたら1〜2コールで切れていたという人が両方います。この二つのパターンにはそれぞれ異なる意味と危険性があります。まずその点から整理していきます。
ワンギリとは何か?単なるミスではない
口コミを読むと、ワンコールで切れた、1〜2秒で切られた、出た瞬間に切れたという報告が非常に多いことがわかります。これを単に相手がかけ間違えたとか、オペレーターが手違いで切ってしまったわけではなく意図的だと言えそうです。
ワンギリには複数の目的があります。ひとつは番号の生存確認です。大量の電話番号に対して自動発信をかけ、コールが鳴った番号は使用中の有効な番号として記録します。数コールで切ることでこちらに気づかれないまま、その番号が使われていることを確認できます。
もうひとつは折り返しを狙うパターンです。0120のフリーダイヤルから着信があったと見せかけて、こちらから折り返させようとする手口です。口コミにもフリーダイヤルだから出ようと思ったらワンギリ、情弱がかけ直すのを狙ってますねという指摘があります。折り返した先で勧誘や詐欺に誘導されるリスクがあります。
また別の口コミでは、さっき電話きてかけ直したら話し中だったという報告もあります。大量発信しているため折り返しが集中して話し中になることもあり得ますが、こうした状況でも相手に電話番号の有効性が伝わってしまいます。
実際に出た場合——何を言ってくるのか
ワンギリではなく実際に会話になったケースの口コミからは、勧誘内容がはっきり見えてきます。
最も多く報告されているのが、auとUQモバイルの回線料金が安くなるという切り出しです。ある口コミでは、auとUQモバイル回線の料金が安くなるのでご案内していますとのことで、基本的にauとUQモバイルはSMSなどで案内がくるものだと気づき、次に固定電話やネット回線はお使いですかという質問でauのふりをした別の会社だろうということが判明したので即切りしたと書かれています。auを名乗りながら、実際には別の回線サービスへの乗り換えを狙っているという構造が透けて見えます。
別の口コミには、auの光回線を使うと携帯料金が安くなるという連絡があり、既に他回線でセット割などを適用していると伝えたところ、ならば大丈夫そうですねと言われてビックリしたという証言があります。まともに乗り換え提案もできずに終わる程度の内容で電話をかけてきているわけです。
また、auの回線が安くなると言ってきたが、固定電話はあるか、WiFiはauひかりかと矢継ぎ早に聞いてきたという口コミもあります。疑っているので答えたくないと伝えると、安くならなくてもいいならいいですと言い放って切られたとのことです。顧客の利益などまったく考えておらず、ただ情報を引き出そうとしているだけであることがよく分かるやり取りです。
au回線を使っていると伝えた後に怪しいと感じてどちらの会社ですかと聞いたところ、一言も発せずに即切りされたという報告もあります。この挙動は今回のシリーズで繰り返し見てきたパターンそのものです。まともな事業者であれば、社名を問われて黙って切るという対応はあり得ません。
テレアポセンターの雑音——プロのオペレーターではない
口コミの中にひとつ、非常に興味深い証言があります。話を聞いてみたら何かのセールスで、発話者の裏でたくさんテレアポしているからうるさくて聞き取れないぐらいやばそうだったという内容です。
これはコールセンター型の組織が大量に電話をかけていることを示しています。複数のオペレーターが同じ場所から一斉に発信しており、背景音がうるさいほどの規模で稼働している。正規の企業の顧客対応窓口がこのような状態であることはまずありません。消費者の利益のために丁寧に案内しようという環境ではなく、数をこなしてできるだけ多く契約を取ることを目的としたテレアポ組織の典型的な姿です。
また別の口コミには、相手のことも考えずベラベラと喋り始め、今電話しても大丈夫かどうか先に聞くのが礼儀ではないかという怒りの声があります。一方的にセールストークを始める態度自体が、この電話の性質を物語っています。
地域を問わず全国に発信している
口コミに記されている地域を見ると、北海道・宮城・福島・埼玉・東京・千葉・神奈川・大阪・京都・兵庫・福岡・鹿児島と、全国津々浦々から報告が寄せられています。特定の地域に絞らず無差別に大量発信していることが分かります。
着信時間帯も昼から夜20時前後まで幅広く、夜に非常識という怒りのコメントが添えられています。前回の記事でも触れたとおり、電話勧誘は原則として21時以降に禁止されていますが、規制ギリギリの時間帯を狙っている可能性があります。仕事中にかかってきたという声も複数あり、受け手の状況などまったく考慮していません。
au・UQモバイルは突然電話で料金案内をしない
この番号に限らず、このシリーズを通じて何度も触れてきた点ですが、改めて確認しておきます。
KDDIおよびau・UQモバイルは、自ら電話をかけてユーザーに料金プランの変更や乗り換えを勧誘することはありません。口コミにも書かれているとおり、auやUQモバイルからの案内は基本的にSMSやMyauアプリ・メールで届きます。突然知らない番号から電話がかかってきて、au・UQモバイルの担当者を名乗るケースは、すべて無関係の第三者によるものと考えて間違いありません。
電話の内容が本当にauやUQからの連絡かどうか確認したい場合は、その電話をいったん切り、au電話から157番または一般電話から0077-7-111に自分からかけて確認してください。かかってきた0120-912-514という番号に折り返すことは絶対に避けてください。
0120番号なのに折り返してはいけない理由
0120はフリーダイヤルであり、かけてもこちらには通話料がかかりません。そのため安心して折り返せると思いがちですが、この番号については折り返しは避けるべきです。
理由は二つあります。一つ目は、折り返した時点でその番号が使用中の有効な番号と確定し、以降も発信リストに残り続けること。二つ目は、折り返した先で本格的な勧誘や情報収集が始まる可能性があることです。ワンギリで終わった場合でも、折り返すことで相手の思うつぼになります。
フリーダイヤルという形式は信頼感を演出するために使われることが多く、今回のシリーズで取り上げた0800番号群もすべて同じ理由でフリーダイヤルを使っています。番号の形式だけで安全性を判断するのは禁物です。
話してしまった・情報を伝えてしまった場合の対処法
名前や現在のキャリア名を伝えてしまった場合
情報が営業リストとして流通する可能性があります。同様の電話が他の番号からもかかってくるようになった場合、その可能性が高いと考えてください。消費生活センター(188)に状況を伝えておくと、今後問題が発展した際の記録になります。
契約や申し込みの話が進んでしまった場合
電話勧誘販売による契約は特定商取引法に基づき、書面を受け取った日から8日以内であればクーリングオフが可能です。書面が届いていない、あるいは相手の連絡先が不明の場合も、早めに相談してください。
現在のセット割・家族割に影響が出そうな契約変更をしてしまった場合
auひかりや他の光回線への乗り換えによって、現在適用されているセット割や家族割が消える可能性があります。月額料金が安くなると言われて契約したが、トータルでは高くなったというトラブルは多発しています。乗り換えの手続きが進んでいる場合は、まず消費生活センター(188)か、au公式窓口(157番)に状況を伝えて確認することをおすすめします。
ブロック・着信拒否の設定
iPhoneなら着信履歴からこの番号をタップして「この発信者を着信拒否」を選択、Androidなら着信履歴を長押しして「ブロック」を選択してください。口コミにも、このサイトの書き込みを確認して即ブロックしたという声が多数あります。
根本的な対策としては、iPhoneの不明な発信者を消音機能(設定→電話→不明な発信者を消音)が最も効果的です。連絡先に登録されていない番号はすべて自動的に留守電に回るため、この種の電話に着信音を鳴らされるストレスがなくなります。本当に必要な用件であれば、相手は留守電にメッセージを残すはずです。
キャリアの迷惑電話フィルタリングサービス(ドコモ・au・SoftBank・楽天それぞれで提供)への加入も有効です。着信時に迷惑電話のマークが表示されて拒否したという報告があり、スマートフォンのスパム検出機能がすでにこの番号を認識しているケースも確認されています。
まとめ
0120912514(0120-912-514)は、au・UQモバイルを名乗りながら光回線や携帯プランの乗り換えを迫る悪質業者の発信番号です。番号提供事業者はソフトバンクテレコムで、フリーダイヤル形式を使って信頼感を装っています。
ワンギリ着信の場合も、単なるかけ間違いではなく番号の生存確認や折り返しを狙った意図的な行為である可能性が高いです。折り返しは絶対に避けてください。
実際に出た場合、会社名を聞いた瞬間に切られるという挙動が口コミに多数記録されており、正規のau・UQモバイル関連事業者でないことは明らかです。着信があっても無視・即ブロックで問題ありません。何か話してしまった・契約の話が進んでしまったという場合は消費者ホットライン(188)に相談してください。


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