050-3133-5964(05031335964)という番号から着信があり、不審に思って調べているという方へ。この番号は、NTTや光回線サポートセンターと名乗りながら光回線の乗り換えを迫る営業電話の発信元として、多くの口コミが寄せられている番号です。
このブログでも何度か取り上げてきた0800番号と比べると、今回は050番号という点に特徴があります。050はIP電話番号であり、発信元の追跡が特に困難という性質を持っています。この点も含めて、この電話の問題点を詳しく解説します。
050番号とは何か——なぜ怪しいのか
通常の電話番号(03・06・0120・0800など)と違い、050で始まる番号はインターネット回線を使ったIP電話の番号です。IP電話番号は固定電話番号に比べて取得が容易で、月額費用も格安です。さらに発信者の実際の所在地が番号から判断できないという特性があります。
悪質な業者がこの種の番号を好んで使う理由のひとつがここにあります。ブロックされても別の050番号をすぐに取得して同じことを繰り返せるからです。発信元を特定するのが難しいことも、こうした業者が050を多用する理由です。
NTT東日本も公式に、050番号を名乗ってくる不審な電話について注意喚起を行っています。050-XXXX-XXXXというNTTカスタマーセンターと称した番号からの着信や、SMS誘導などが確認されており、NTTが050番号を使ってユーザーに連絡することは基本的にないと明言しています。
この番号からどんな電話がかかってくるのか
口コミとして報告されている内容は、大きくいくつかのパターンに分かれます。
光回線サポートセンターやNTTの代理店と名乗り、現在契約している回線を一本化することで月額料金が約1,000円安くなるという案内をしてくるケースが最も多く報告されています。
また、最初に050番号からかかってきて「後ほど担当者から別の番号(03などの市外局番)で折り返します」と伝えてくるパターンも確認されています。これは050番号に対する警戒心を和らげるための手口で、03番号から再度かかってくることで正規の会社からの電話であるかのような印象を与えようとしています。
さらに特徴的なのが、こちらから確認質問をした途端に通話を切るという行動です。会社名を教えてください、インターネットプロバイダーですか、営業ですか、どこでこの番号を知りましたか?といった当然の質問をすると、ガチャ切り(一方的な切断)される事例が非常に多く報告されています。まともな企業の電話対応では考えられない挙動です。
引っ越しのご予定はありますか、という質問もかなり多くの方が経験しています。引っ越しが近いと分かると転居先でも新たに光回線を契約させようとする流れに乗せられやすくなります。
口コミの中には「リペッテを解約してから3日後に急激にこの手の詐欺まがい電話が増え、16件目だった」という証言もあります。何らかのサービスの解約情報が流出・売買されて、営業リストとして悪用されているケースがあることを示唆しています。
NTTは自分から電話で勧誘することはない
この点は何度でも確認しておく価値があります。NTT東日本・NTT西日本は、自社の名義で電話や訪問による光回線サービスの勧誘を行っていません。NTT関連の電話がかかってくる場合、それはほぼ例外なく光コラボと呼ばれる卸売サービスを利用した代理店によるものです。
光コラボとは、NTT東西が光回線を卸売りし、別の事業者がそれに独自サービスを付加して販売する仕組みです。ドコモ光・ソフトバンク光・OCN光・ビッグローブ光などがその代表例で、こうした大手サービスはNTTより月額が安くなることも多く、光コラボ自体は合法的な仕組みです。
問題は、光コラボの代理店の中に悪質な業者が含まれているという点です。代理店は一件契約を取るごとに報酬を得る仕組みのため、強引な手口で契約を迫るインセンティブが働きます。NTTを名乗れば信用してもらいやすいことを悪用して、NTTの名前を使いながら実際にはNTTとは無関係の事業者が勧誘している——というのがこの手の電話の構造です。
NTT東日本もNTTから転用や転用承諾番号の取得をお願いすることはないと明記しています。
転用承諾番号を急かされたら即座に疑え
光コラボへの乗り換え手続きには転用承諾番号というものが必要です。これはNTTのマイページやお問い合わせ窓口から自分で取得できる番号で、これを光コラボ事業者に渡すことで乗り換えが成立します。
悪質業者の典型的な手口として、今すぐ転用承諾番号を取得して教えてください、という流れがあります。転用が一度完了してしまうと、NTT東西との契約は解約になり、元に戻すのに高額な費用や手間がかかることもあります。総務省もこの点について注意喚起を出しており、転用を急かされた場合は悪質業者の可能性が極めて高いと指摘しています。
電話口の一度の会話で転用承諾番号を教えることは絶対にしてはいけません。
口コミから見えてくる特徴的な挙動
この05031335964という番号に寄せられた口コミには、いくつか共通する特徴があります。
まず、話が通じない・意味不明という感想が多い点です。早口で何を言いたいのかわからない、台本を読み上げているだけで質問には答えられない、という証言が複数あります。一方的に話して契約への流れに乗せることしか目的がないため、双方向の会話になることを避けているのだと思われます。
次に、非常識な時間帯への着信です。夜20時以降にかかってくるという報告がかなりあります。電気通信事業法に基づくガイドラインでは、勧誘電話をかけてはならない時間帯として原則として21時以降が定められていますが、20時台の着信はこれに触れないためか、夜間の着信が多い実態があります。
また、何故この番号を知っているのかと聞いたらうるさいですねと言って切られた、という口コミもあります。自分の携帯番号が見知らぬ業者に知られているという事実自体が不快であり、その情報がどこから来たのかを問い質すことは当然の権利です。それに対してこうした反応をするということ自体、まともな営業窓口ではないことを示しています。
個人情報の観点からの危険性
この電話に応答して話を続けてしまった場合、引き出される可能性がある情報があります。
現在の契約回線の種類、利用しているプロバイダ名、居住形態(戸建て・マンション)、引っ越しの予定の有無といった情報は、一見すると軽微に見えます。しかしこうした情報が積み重なると、より精度の高い営業リストや詐欺ターゲットリストが完成していきます。
また引っ越し予定の有無を聞いてくるという点は注意が必要です。引っ越し直前・直後は生活の変動が多く、各種契約を慌てて整理しなければならない時期でもあり、冷静な判断が難しくなりがちです。悪質業者はこのタイミングを狙っています。
さらに、契約の話が進んだ段階で名前・住所・生年月日といった個人情報を求めてくる可能性があります。これらを渡してしまうと、他の悪質業者に転売されてさらに多くの迷惑電話・詐欺電話にさらされることになります。
口頭の合意でも契約は成立することがある
法律上、口頭による合意であっても契約は成立し得ます。電話で「ではお申し込みをお受けします」「ありがとうございます、手続きに進みます」などと言われ、流れで「はい」と答えてしまった場合でも、場合によっては契約が成立したとみなされるリスクがあります。
もし電話口で契約や申し込みへの誘導をされた場合は、曖昧な返事をせず、書面を送ってください、公式サイトを確認してから折り返しますとはっきり伝えて一旦断ってください。正規の業者であれば、書面の送付やWebサイトでの確認を拒むことはありません。
電話一本で迷い込んでしまったと感じた場合は消費生活センター(188)に相談することをおすすめします。
NTTへの勧誘停止登録という手段
こうした光回線乗り換え勧誘電話を根本的に減らしたい場合、NTTには勧誘停止の登録窓口があります。NTT東日本・NTT西日本それぞれの受付窓口に連絡して登録を依頼すると、NTTからその情報が代理店側に通達され、以降の勧誘電話が減る効果が期待できます。
ただし、この登録の際に電話番号・住所・氏名などの個人情報が代理店側に提供されるケースがあることは理解した上で利用するかどうか判断してください。
ブロック・対処法のまとめ
着信拒否はiPhoneなら着信履歴からこの番号をタップして「この発信者を着信拒否」、Androidなら着信履歴を長押ししてブロックを選択するだけです。
ただし050番号はすぐに別番号に切り替えることができるため、特定の番号のブロックだけでは根本的な対策になりません。iPhoneの不明な発信者を消音機能(設定→電話→不明な発信者を消音)を有効にしておくと、連絡先に登録していない全ての番号を自動的に留守電に回すことができるため、こうした電話に煩わされるストレスを大幅に軽減できます。
また、電話に出た場合でも「営業ですか」「会社名を教えてください」と一言聞くだけで、まともな業者かどうかはすぐに判断できます。この質問でガチャ切りされるようであれば、問答無用で怪しい電話だと判断してください。
まとめ
05031335964(050-3133-5964)は、NTTや光回線サポートセンターを名乗る悪質な光回線乗り換え営業電話の発信番号として報告されている050番号です。
050番号は発信元の特定が難しく、ブロック後に別番号に切り替えやすいという性質上、この種の悪質業者が多用します。NTTが050番号を使ってユーザーに連絡してくることはなく、突然の電話でNTTを名乗る業者は代理店以外の何者でもありません。
転用承諾番号を急かされたら絶対に渡さないこと、口頭での契約に安易に応じないこと、この2点を守るだけでも被害のリスクを大きく下げられます。着信があった場合は無視・即ブロックで問題ありません。すでに何らかの情報を伝えてしまった、あるいは契約の流れになってしまったという場合は消費生活センター(188)に相談してください。

コメント