栃木県宇都宮市で、2026年6月6日(土)から7日(日)にかけて、クマの目撃情報が相次いでいます。
最初の目撃は市北西部の長岡町でしたが、その後は住宅街や市街地でも目撃情報が続き、7日早朝には市南部方面でも複数の目撃情報が寄せられました。
宇都宮市農林生産流通課によると、市中心部でクマが目撃された記録はこれまでなく、今回が初めてとみられるとのことです。
宇都宮市は危険鳥獣対策本部を設置し、県や警察、猟友会と連携して警戒を強めています。
特に栃木県の中枢ともいえる宇都宮市の中心市街地での熊目撃情報には衝撃が走りました。
6月6日午前6時30分頃 長岡公園近くの山林で最初の目撃
最初の目撃情報は6月6日午前6時30分頃に寄せられました。
宇都宮市長岡町の長岡公園北東約100メートルの山林内で、通行人がクマのような動物を目撃したと通報しました。
宇都宮市によると、目撃された個体は体長約60センチとみられています。目撃現場の南には飲食店が立ち並ぶ通りと住宅地が、西には公園があり、警察は付近の住民に注意を呼びかけました。
その後、市や猟友会などが周辺を調査しましたが、クマ本体や足跡などの痕跡は確認されませんでした。
6月6日午後6時30分頃 富士見が丘1丁目の住宅街で目撃
同日午後6時30分頃には、富士見が丘1丁目の市道で体長約1メートルのクマが目撃されました。
「クマが北の方に歩いていった」と、近隣住民が110番しています。富士見が丘では、住民が屋外で物音がした方向を見ると、クマが歩いていたといいます。クマを目撃したという40代女性は「クマの目撃情報があったのは知っていたが、本当に出るとは思わなかった」と驚きを語りました。
周辺は住宅が密集する地域であり、市や警察は周辺住民に注意を呼びかけました。
宇都宮中央署によると、同日午後7時ごろまでに、周辺でクマを目撃したとの通報が4〜5件あったとのこと。クマの体長の情報に差があるため、複数の個体がいる可能性もあるといいます。
6月6日午後9時10分頃 上大曽町でも目撃情報
さらに同日午後9時10分頃には、上大曽町でクマの目撃情報がありました。
宇都宮市消防局中央消防署から北西約350メートル付近とされており、市街地での目撃が続いたことで警戒がさらに強まりました。
6月7日午前1時14分頃 県立図書館・県庁付近で目撃
6月7日午前1時14分頃には、塙田1丁目の栃木県立図書館付近でクマが目撃されました。
この場所は栃木県庁にも近く、宇都宮市中心部に位置するエリアです。市街地中心部での目撃情報となったことから、多くの市民が不安を感じる状況となりました。
SNS上でもこのニュースは大きく拡散し、「県庁のすぐそばにクマが出るとは」「まさか市街地のど真ん中に来るとは思わなかった」といった驚きの声が相次ぎました。Xでは「#宇都宮クマ」関連のワードがトレンド入りし、全国からも注目を集める事態となりました。
6月7日早朝 市南部方面でも相次ぐ目撃情報
7日早朝には、市内南部方面でもクマの目撃情報が続きました。
宇都宮市の発表によると、
- 午前5時8分頃 明保野町・明保野公園内
- 午前5時15分頃 大塚町・宇都宮高校付近
- 午前5時30分頃 西川田町・姿川中学校付近
で目撃情報が寄せられています。
クマは体長1メートルほどで、市北部から南へおよそ5キロにわたって移動しているとみられており、下野新聞デジタルも「宇都宮のクマ、市街地を南下か」と見出しで報じています。
これらの目撃が同一個体によるものか、複数個体によるものかは現時点では判明していません。
午前中も目撃情報が継続
7日午前9時38分頃には明保野公園で再び目撃情報がありました。
さらに滝の原3丁目や西川田町でも目撃情報が寄せられており、市や警察が周辺の警戒を続けています。
毎日新聞の報道によると、7日午前5時35分頃には滝の原3の市道を通行中の男性が体長約1〜1.3メートルのクマを目撃しており、現場は東武宇都宮線・南宇都宮駅から南東約700メートルの住宅街とのことです。
警察によると、6日から7日にかけて寄せられた目撃通報はすでに20件を超えており、全国規模で報じられるニュースとなっています。
目撃情報の時系列一覧
| 日時 | 場所 |
|---|---|
| 6月6日 午前6:30 | 長岡町・長岡公園北東約100m |
| 6月6日 午後6:30 | 富士見が丘1丁目 |
| 6月6日 午後9:10 | 上大曽町 |
| 6月7日 午前1:14 | 塙田1丁目・県立図書館付近 |
| 6月7日 午前5:08 | 明保野町・明保野公園 |
| 6月7日 午前5:15 | 大塚町・宇都宮高校付近 |
| 6月7日 午前5:30 | 西川田町・姿川中学校付近 |
| 6月7日 午前5:35 | 滝の原3丁目 |
| 6月7日 午前9:38 | 明保野公園(再目撃) |
| 6月7日 午前中 | 西川田町(複数件) |
ネット・SNSの反応
今回の一連の目撃情報はSNSや各種ニュースコメント欄でも大きな反響を呼びました。
目撃者の一人は日テレNEWS NNNの取材に対し、「最初は大きい飼い犬かと思ったら、そばに近づいてきたらクマだと。人の顔を見てフェンスを駆け上がって」と証言しており、その生々しいコメントがSNSで拡散されました。
Xでは、
- 「県庁のそばでクマって、もはや都市伝説レベル」
- 「宇都宮ってそんなにクマが出るイメージなかったのに」
- 「富士見が丘に住んでるけど怖すぎる。子どもを外に出せない」
- 「南下しているということは、どこかに向かっているのでは。早く捕獲してほしい」
- 「宇都宮市内でクマが20件って…日本どうなってんの」
といった声が相次ぎました。
また、地元ユーザーからは「宇都宮高校付近って通学路なのでは」「明保野公園は子どもがよく遊ぶ場所なのに」という不安の声も多く、特に通学・通勤時間帯にクマが出没していることへの懸念が広がっています。
一方で「クマも必死に生きているだけ。追い詰めず安全に帰してあげてほしい」という保護を求める意見や、「こういうときのために猟友会はいる。早急に対応を」と迅速な捕獲を求める声など、さまざまな立場からの意見が飛び交いました。
宇都宮市が危険鳥獣対策本部を設置
宇都宮市は7日午前、危険鳥獣対策本部を設置しました。
県、警察、猟友会などと連携しながら、情報収集・周辺パトロール・注意喚起を強化しています。猟友会からは猟師10人ほどがパトロールに出動しており、また市街地でのクマ緊急銃猟に備えてハンターの射撃訓練も行われていると、NHKニュースなど複数のメディアが報じています。
市民に対しては以下を呼びかけています。
- クマを見かけても近づかない
- 建物や車内へ避難する
- 速やかに警察へ通報する
- 柿や栗など誘引物を放置しない
- 自宅周辺の藪や茂みを整理する
宇都宮市の緊急連絡先は以下の通りです。
夜間・休日: コールセンター 028-632-2222 平日(午前8時30分〜午後5時15分): 市農林生産流通課 森林整備・鳥獣対策グループ 028-632-2477
なぜ市街地で目撃が続いているのか
今回の出没理由について、現時点で公式な発表はありません。
一般的には、若い個体の行動範囲拡大、餌を求めた移動、河川や緑地帯を利用した移動などが市街地出没の要因として挙げられています。
宇都宮市は鬼怒川や田川といった河川が市内を縦断しており、河川沿いの緑地帯が山間部と市街地をつなぐ「通路」になっている可能性が指摘されています。今回のクマが北部から南へ継続的に移動している点も、河川沿いのルートを利用している可能性を示唆しています。ただし、今回のケースにそのまま当てはまるかは分かっておらず、今後の調査結果が待たれます。
また、近年は全国各地でクマの市街地への出没が増加傾向にあり、専門家からは「温暖化による冬眠明けの早期化」や「山間部での食料不足」が背景にあるとする見方も出ています。
まとめ
宇都宮市では6月6日から7日にかけて、市街地を含む複数地点でクマの目撃情報が相次いでいます。
通報件数は20件を超え、クマは市北部から南へ約5キロにわたって移動しているとみられています。現時点では捕獲されたとの発表はなく、警戒は続いています。
宇都宮市農林生産流通課は「市中心部でクマが目撃された記録はこれまでになく、今回が初めてとみられる」と異例の事態であることを認めており、引き続き厳重な警戒が必要な状況です。
早朝や夜間に外出する際は特に注意し、クマを見かけた場合は近づかず、安全な場所へ避難したうえで警察や自治体へ通報してください。
最新情報については、宇都宮市公式サイトや警察の発表を確認することをおすすめします。


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