050-3605-2572(05036052572)から、ビッグエコーを運営する第一興商を名乗るSMSが届いたという方が急増していますね。
先に結論をお伝えします。私が調べた範囲では、この番号の送り主が本当に第一興商なのか、公式に確認できる情報は見つかりませんでした。ただし、SMSの文面そのものは、第一興商が公表した内容とズレていません。本物とも偽物とも言い切れない、いちばん判断に迷うタイプです。
この記事では、SMSの内容、背景にある漏えい報道、本物か偽物かを見極める材料、電話番号はどこから流れたのかという疑問、そして届いたあとの動き方まで順番にまとめました。長めですが、スマホで読みやすいように短く区切っています。気になるところだけ拾い読みしてもらっても大丈夫ですよ。
050-3605-2572から届くSMSの内容
口コミサイトの電話帳ナビなどに寄せられている報告をまとめると、文面は次のような流れです。
- 第一興商からの重要なお知らせ、という書き出し
- 業務委託先でマルウェア感染があり、氏名・性別・生年月日・電話番号・メールアドレスが漏えいしたおそれがある、という説明
- 現時点で漏えいした事実や不正利用は確認されていない、という但し書き
- 不審なメール、SMS、電話に十分注意してください、という締め
口コミを読む限り、URLや折り返し先の電話番号は書かれていないようです。この点は、あとで判断材料として効いてきます。
電話帳ナビの口コミ欄には、公式サイトに該当番号から個別に通知するという案内が見当たらず、本当のお知らせか分からない、という投稿もありました。同じ疑問を持つ人が、ほかにもいるということですね。
情報の出どころは電話帳ナビの口コミです。公的な裏付けがあるわけではない点は、頭の片隅に置いておいてください。
第一興商の個人情報漏えい報道を整理します
そもそも、なぜこんなSMSが話題になっているのでしょうか。背景には、10月8日に第一興商が発表した個人情報漏えいのおそれがあります。
何が起きたのか
報道によると、第一興商が個人情報の取り扱いを委託していた日本コロムビアグループの従業員のパソコン1台がマルウェアに感染しました。感染が分かったのは10月1日から2日にかけてで、10月2日に端末はネットワークから隔離されています。第一興商がこの報告を受けたのは10月5日です。パソコンには、委託した業務に関する個人データが一時的に保管されていたとのことです。詳しい経緯はビジネス+ITの記事にまとまっています。
ここで大事なのは、第一興商のシステムが直接やられた、という話ではないことです。窓口は第一興商でも、データを預けた先の1台から事故が起きました。取引先の管理が甘いと、自分は鍵をかけていても玄関の裏口から入られる。そんな構図ですね。
漏えいのおそれがある情報
対象は、顧客情報が約863万件、従業員情報が約9万件で、合計は約872万件にのぼります。顧客側で名前が挙がっているのは、ビッグエコーなどの店舗で会員登録や予約をした人の情報です。
漏えいのおそれがある項目は、氏名(登録名)、性別、生年月日、メールアドレス、電話番号です。一方で、パスワードは含まれておらず、この情報だけでDKポイントを不正に使うことはできないと説明されています。実際に漏えいした事実や不正利用は、発表時点では確認されていません。このあたりはINTERNET Watchが詳しく伝えています。
第一興商は、こうした情報がなりすましメールやフィッシング詐欺、不審な勧誘に使われるおそれがあるとして、不審なメール、SMS、電話への注意を呼びかけています。パスワードやクレジットカード情報を第一興商から尋ねることはない、とも説明しています。
このSMSは本物?偽物?判断材料を並べてみます
ここからが本題です。白黒つけたい気持ちは分かりますが、現時点では材料を並べて、どちらに傾くかを見るしかありません。
本物寄りに見える点
- 文面の内容が、公式発表とほぼ一致している
- URLの記載や、個人情報の入力を求める流れが、口コミの範囲では見当たらない
- お金を払えとも、折り返せとも言っていない
引っかかる点
- 発信元が050から始まるIP電話の番号で、大企業の公式連絡としては少し珍しい
- 公式サイトで、このSMSを送るので送信元はこの番号です、という案内を確認できない
- 公式発表の文章をコピペすれば、誰でもそれらしい文面を作れてしまう
念のためお伝えすると、050の番号はそれだけで怪しい、とは言い切れません。法人向けのSMS配信サービスには、050番号を発信元にできるものもあるからです。でも、050で届いたから安心、にもなりません。要するに、番号だけでは決め手にならないわけです。
私の見立て:注意喚起のSMSなのに、いちばん注意が必要という皮肉
個人的にこの文面の構造はやっかいなのがリンクがないのですよね。だから本物っぽい気もする。でも詐欺に注意してくださいという内容のSMS自体が、詐欺を疑わなければいけない対象になっています。
これは推測ですが、偽物だった場合の狙いは、いきなりお金を取ることではない気がします。まず無害な文面を送って、その番号が生きているか、受信者が反応するかを確かめる。いわゆる生存確認です。反応があった番号は、次の段階で本格的な詐欺に回される。そんな二段構えは、十分ありえる話です。
逆に本物だった場合でも、安心はできません。本物のお知らせをなぞって、後から偽のリンク付きSMSが追いかけてくる可能性があるからです。つまり、今回の1通が本物でも偽物でも、次に届く2通目の方が危ないかもしれない。私はそこをいちばん気にしています。
| チェック項目 | 安全寄り | 要警戒 |
|---|---|---|
| URLの有無 | なし | 短縮URLや見慣れないドメインがある |
| 求められる行動 | 特になし | ログイン、入力、折り返し、返信 |
| 金銭の話 | 出てこない | 支払い、手数料、期限が出てくる |
| 公式サイトとの一致 | 内容が一致する | 公式に書いていない案内が混ざる |
電話番号はどこから?気になる入手元を考えてみます
このSMSで、いちばん多くの人が引っかかるのはここだと思います。自分の電話番号を、どこで知ったのかという点ですよね。考えられるパターンは、大きく3つあります。
パターン1:本当に第一興商からの一斉送信
ビッグエコーなどで会員登録や予約をしたときに登録した電話番号に、事故のお知らせを送った、というケースです。この場合、番号の出どころはご自身が登録したデータになります。ただし、これは確認できていない話です。たしかにXでも調査してみましたが、実際のビッグエコー会員の元へ送信されているケースが多いようです。しかし逆に言えば何らかの組織が流出したデータを元に送信している可能生もあるわけです。
パターン2:漏えいを逆手に取った便乗SMS
ニュースを見て、話題に乗って送ってきた第三者のケースです。番号は、別の流出データや名簿から持ってきているのかもしれません。最近は、個人情報の漏えいニュースがいくつも重なっていますからね。
パターン3:番号の総当たりで送っているだけ
SMSは、メールアドレスと違って、電話番号さえ分かれば送れます。携帯電話の番号は桁数も決まっているので、機械的に片っ端から送ることもできてしまいます。この場合、そもそも第一興商を使ったことがない人にも届きます。
というわけで、このSMSが届いたからといって、あなたの情報が漏れた証拠にはなりません。反対に、届いていないから安全とも言えません。ここは冷静に、公式の窓口で確かめるのが最短ルートです。
SMSが届いたらやること7つ
難しいことはありません。基本は、触らない・返さない・公式で確かめる、の3点です。
- 返信しない。返信すると、その番号は使われていると相手に知らせることになります。
- リンクがあっても開かない。今回の文面になくても、続報で届くことがあります。
- 電話をかけ直さない。050の番号にかけ直しても、得することはありません。
- 公式サイトで確認する。SMSに書かれた連絡先ではなく、検索やブックマークから公式サイトに入ってください。報道では、お客様向けの問い合わせ窓口は03-3280-3702(平日10時から17時)と伝えられています。念のため、公式サイトの記載で最新情報を確かめてから連絡するのが安心です。
- 着信拒否と迷惑SMSの報告をする。スマホのメッセージアプリでブロックしたり、携帯会社の迷惑SMS報告窓口に転送したりできます。
- パスワードの使い回しを見直す。今回の対象にパスワードは含まれないとされていますが、使い回しは別問題です。この機会に、セキュリティアプリやパスワード管理ツールで整理しておくと楽になります。
- 困ったら相談する。消費者ホットライン188(消費生活センター)や、警察相談専用電話の#9110があります。金銭被害が出てしまった場合は、弁護士への相談も選択肢です。
うっかりリンクを開いてしまったときは
開いてしまっても、慌てなくて大丈夫です。開いただけで被害が出るとは限りません。ただ、次のことは今すぐやっておきましょう。
- ID、パスワード、クレジットカード番号を入力していたら、すぐに変更して、カード会社に連絡する
- 入力していないなら、これ以上は触らず、画面を閉じる
- スマホのセキュリティチェックを実行して、見慣れないアプリが入っていないか見る
- 身に覚えのない請求や、ログイン通知がないかしばらく気にする
うっかりは誰にでもあります。大事なのは、気づいたあとの動きの速さです。
よくある質問
050-3605-2572は第一興商の公式番号ですか?
私が調べた範囲では、公式にそうだと確認できる情報は見つかりませんでした。断定はできません。
自分の情報が漏れたかどうかは、どうやって分かりますか?
SMSが届いたかどうかでは判断できません。気になる場合は、公式サイトに載っている問い合わせ窓口に直接確認するのが確実です。
まとめ:050-3605-2572のSMSは、触らず公式で確認が正解です
050-3605-2572(05036052572)から届く第一興商名義のSMSは、文面こそ公式発表と合っているものの、送り主が本物だと確認できる材料は見つかりませんでした。現時点では、本物とも偽物とも言い切れないグレーな状態です。
- 返信しない、リンクは開かない、折り返さない
- 確認は公式サイトの窓口で行う
- 万が一詐欺の場合、2通目、3通目のSMSのほうが危ない可能性がある
SMSの見極めは慎重にいきたいところです。ご家族にも、この記事をそっと共有してもらえたらうれしいです。続報が出たら、また更新しますね。


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